しばらく前に、強姦罪で有罪判決を受け服役後に真犯人と思われる人間が現れ、実は冤罪であったことが明るみに出た事件が富山であった。その特集を報道ステーションでやっていたのだ。
濡れ衣を着せられた人が、昔の携帯電話のメモリーに残っていた警察官の電話番号へ電話をかけた。電話は通じ、そいつと若干会話を交わすのだが、「わるかったな」と軽く言い放つだけである。「なぜ、自分のところに来たのか?」という問いに対しては「答えられん」と言うだけだ。そして、一方的に電話を切る警察官。
当時の警察署長も取材に対して、「答えられない」とだけ応答して逃げるように車を走らせていた。
これだけ重大な過ちを犯しながら、警察も検察も担当者を何ら処分しない。こんなことが許される組織が、警察・検察なんだな。これでは、警察・検察は冤罪のし放題だな。どんなに間違っても何のお咎めもないのだから。裁判官も同罪だ。
「わるかったな」……。それで済めば「警察なんか、要らねぇんだよ!!」
誤認逮捕や冤罪って、いわば我々業界の「医療ミス」と同じようなもんじゃないのかなあ、しかも何か医療ミスをしたらいきなり逮捕されることもありうるご時勢になりましたし、その(産婦人科医の)逮捕を内輪で表彰しあったりする警察がねえ・・・
なんかもうガックリです。
医療過誤の問題は難しい点がありますな。俺は、医療過誤の可能性のある事柄は、いきなり刑事責任を追及するのではなく、専門家等による第三者機関による審査によってしかるべき法的対応をとるような仕組みにした方がいいと思っています。