2006年05月16日

第99条 憲法尊重擁護義務

【天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。】

 『日本国憲法 第10章 最高法規』の最後に規定された条文である。我が国の憲法は103か条からなるが、第100条から103条までは憲法制定時における経過規定などを定めた補則である。従って、憲法規範として意味をもつ条文は、この第99条が最後となる。まさに、我が国の憲法の締めの条文である。

 なにゆえ、憲法第99条が公務員に対して憲法尊重擁護義務を課しているのか。その答えは、今の日本の状況を見ればよく分かる。憲法の中核である基本的人権の保障をないがしろにするような法律が次々と作られる状況下にあって、国民の権利と自由を確保する為に必要な憲法を破壊するのが誰であるのかは自明だろう。

 憲法典が存在しさえすれば、そこに保障された市民の権利が護られる訳ではない。公権力を担った公務員達は、隙あらば自分達の手足を縛っている鎖を解き、権力を欲しいままに行使し、市民を意のままに操ろうとするのが常である。そうさせないためには、市民ひとりひとりが不断の努力を以て公務員達の言動を監視・批判しなくてはならない。「共謀罪」のような悪法の成立を企むのぼせあがった法務省の役人達には鉄槌を加えなければならない。

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posted by 闘うリベラル at 22:28| Comment(0) | TrackBack(4) | 憲法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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